「あの映画みたくない?」
ある日ボードゲームが一段落した時AくんとSくんと映画の話題になった。
それはゲームから始まった派生作品。
皆ゲーム好きなのでその映画には興味があった。
「見たいね〜」
誰からともなく一緒に映画に行くというノリになった。
3人LINEを交換し予定を立てることに。
私は久々の遊びの予定でテンションがあがった。
年上の私を二人は色々気遣ってくれ当日の予定はご飯食べてから映画に行く事になった。
LINEを交換したことによってAくんからやたら長いLINEが毎日送られてくるようになった。
私も律儀に返していた。
映画当日Sくんの車でお迎えで家の前に着いたと連絡があったので下りると
いつもよりオシャレしたSくんが車から降りて待っていてくれていた。
「お疲れ様〜お迎えありがとう〜」
と声をかけると
「うぃーす」
と軽く返事をして助手席のドアをどうぞ、と開けてくれ私が乗り込むと閉めてくれたのである。
こんなことされたのは初めてですごく衝撃的でなんて特別感を感じる待遇なんだ!と内心大興奮。
ウキウキする本心を隠しつつ他愛もない会話をしながらAくんを拾いに向う。
Aくんを拾った後ご飯屋さんへ。
ここで1つ私はAくんのダメポイントをスルーしてしまう。
車を駐車場へ停めて道路の向こう側にある店に行こうと3人で道路を横切ったのだが…
片側2車線の道路で結構大きい。
片側の2車線を3人で渡り車が近くに来てたのでSくんと私は止まったのに、Aはそのままスタスタと歩いていってしまった。
車とはギリギリで私は内心引いていた。
Sくんが
「あいつやばいな笑」
と。
ここで気づけば良かったというか引いた気持ちを覚えてたら良かった…。
若いから…とスルーした私をひっぱたきたい。
道路を渡り終えた私とSくんとAくんは合流しご飯屋さんへ。
適当にご飯を食べ映画へ。
映画は主人公がただただ格好良く仕上げた映画で話はそこそこだった。
帰りは何故か送る順番がスムーズなのが私→AくんなのにSくんは逆に送ってくれた。
少し違和感を感じたけど気分だったのかな?くらいにしか気に留めていなかった私。
彼の好意にもう少し早く気付けていれば良かったなと後悔しています。
次は「付き合う」かな!